放置厳禁!歯垢除去・プラークコントロールと歯周病・虫歯の関係


歯周病や虫歯の原因となる歯垢が気になるという方は少なくないでしょう。歯周病はサイレントキラーとも呼ばれており、放置しておくと、重篤な病気を引き起こしてしまいます。歯垢や歯石などで口内環境が乱れていると、日々の生活に自信が持てなかったり、なんとなく気持ち悪さや不快感をおぼえたりすることもあるはずです。そこで今回は、歯垢除去やプラークコントロールなど、口内環境を整えるためのマル秘テクをご紹介します。

  1. 歯垢とは?
  2. 歯垢がたまっている? セルフチェックについて
  3. 歯垢の除去について
  4. 歯垢の予防について
  5. 歯科の選び方
  6. 歯垢除去に関するよくある質問
  7. まとめ

歯垢除去について知りたい方や、歯石の治療をおこないたいという方は、ぜひ最後までこの記事を読んでみてください。歯垢除去やプラークコントロールについて正しい知識を付けることによって、口内環境が良くなるはずです。

1.歯垢とは?

1-1.どんなものか

歯垢は、食べ物の食べかすではなく、細菌のかたまりです。プラークと呼ばれることもあります。およそ300種類の細菌があると言われていて、その中には、虫歯や歯周病の元となる菌もあるのです。

1-2.歯垢ができる原因・できやすい場所

歯垢は、口内に残った食事の糖分などを栄養に、食後8時間で生成されます。歯垢は、歯磨きのしにくい奥歯・歯の裏側・歯の裏側にできやすいのです。

1-3.歯石との違い

歯垢を放置しておくと、唾液(だえき)と結合して歯石へと変化していきます。歯垢は自分で落とすことができますが、歯石になると歯科でしか落とすことができません。

1-4.歯垢の問題点

歯垢は、さまざまな問題を引き起こします。

  • 歯周病
  • 虫歯
  • 口臭
  • 歯石の原因
  • 口の中の不快感

中でも、歯周病や虫歯は、歯垢が引き起こす問題の中でも重大なものになるでしょう。

1-5.歯垢がたまりやすい人

歯垢がたまりやすい人には、以下のような特徴があります。

  • 唾液(だえき)量が少ない・ドライマウス
  • 歯磨きの回数・方法が悪い
  • デンタルフロス(糸式ようじ)を使わない
  • マウスウォッシュ(液体歯磨き)を使わない
  • 歯並びが悪い・すきまが多い
  • 糖分をよくとる

歯並びが悪くても、日ごろから注意することで歯垢の付着を抑えることができるので、トライしましょう。

2.歯垢がたまっている? セルフチェックについて

2-1.歯垢のチェック方法

歯垢のチェックは、見た目や口の中のネバネバ・ザラザラ感でもチェックすることができますが、おすすめなのは歯垢染色ジェルの利用です。歯磨きがきちんとできているかをチェックする赤色の染料で、磨き残しがすぐにわかります。自分の歯磨きの癖や、よく磨き残す箇所が分かるという意味でもおすすめです。

3.歯垢の除去について

3-1.自分でできる歯垢除去

ふだんから口内環境のケアに注意することによって、歯垢の付着をおさえ、歯垢を除去することができます。

3-1-1.歯磨きについて

ふだんの歯磨きにくわえて、デンタルフロスとマウスウォッシュを取り入れることは、歯垢除去に効果的です。歯のすきまや奥歯など、歯磨きでは物理的に届かない箇所が多く存在します。デンタルフロスを使うことで、これらの箇所を効果的に磨くことができるでしょう。また、マウスウォッシュ自体に歯垢を取り除く作用はほとんどありませんが、寝る前にうがいをすれば睡眠中の細菌の繁殖をおさえることができます。当然、朝にもマウスウォッシュをしてください。また、食後は若干歯がやわらかくなるため、30分あけてから歯磨きをしたほうが歯への刺激が少なくなります。

3-1-2.口内の唾液(だえき)量を増やす

ガムを噛(か)んだりこまめに飲み物(甘くないもの)を飲んだりすることで、口内が乾燥するのを防ぎましょう。口内が乾燥していると、歯垢ができやすくなるどころか、口臭の原因にもなってしまいます。

3-2.歯科でおこなう歯垢除去

3か月に1度は歯科で検診をしてもらいましょう。歯垢をより確実に除去してもらえます。歯石になってしまった場合でも、除去できるでしょう。丁寧にセルフケアしていても、どうしても除去しきれない歯垢がありますので、定期的な通院がおすすめです。虫歯や歯周病になってから通院するよりもずっと安く・時短になりますよ。

3-3.注意点

歯垢が気になるからといって、歯ブラシで強くゴシゴシこすったり、1日に何度もデンタルフロスを使ったりするのは避けましょう。歯や歯茎に悪影響を与えてしまいます。歯磨きは食事と同じ回数にし、多くても5回程度におさえましょう。デンタルフロスは寝る前におこなうのが最も効果的です。

4.歯垢の予防について

4-1.プラークコントロールについて

口内にかぎらず、菌をすべて取り除くことは不可能です。プラークコントロールとは、口内の細菌量をコントロールし、なるべく少ない状態を保つことを言います。また、免疫力を高めることで、細菌量に負けない、つまり歯周病や虫歯などの害が出ない状態をキープすることも重要です。

4-2.プラークコントロールの方法

1-5.で、歯垢がたまりやすい人の特徴をご紹介しました。これと逆のことをすれば、口内環境を整えることができるでしょう。

  • 唾液(だえき)量が少ない・ドライマウス→ガム・飲み物で唾液(だえき)量を増やす
  • 歯磨きの回数・方法が悪い→歯磨きを適切におこなう(染色ジェル・デンタルフロス・マウスウォッシュの使用など)
  • 歯並びが悪い・すきまが多い→デンタルフロスを使う・定期的に歯科で除去してもらう
  • 糖分をよくとる→食事に気を付ける

4-3.歯科での予防歯科

歯科と言えば、虫歯や歯周病など、疾患が出てから行くものと考えている方も多いのですが、実は予防歯科こそが歯科の重大な役割なのです。歯垢・歯石をこまめに取り除くことにより、虫歯・歯周病にならない体にすることができます。また、より適切なプラークコントロールの方法や、口内環境・生活習慣に合わせたアドバイスなどをもらえることもあるでしょう。

4-4.注意点

適切な治療を受けるためには、適切な歯科選びが重要です。適当に歯科を選んでしまうと、お金や時間が無駄になるだけでなく、大切な歯をおびやかすことにもなってしまいます。歯科選びにはくれぐれも注意してください。

5.歯科の選び方

5-1.歯科選びのポイント

歯科を選ぶ上でのポイントをご紹介します。

  • 予防歯科に力を入れている
  • 歯垢除去・チェックをおこなっている
  • 患者からの評判がいい
  • 望んでいない治療をしない

5-2.歯垢の治療について

初めて行く歯科での治療は、最初にカウンセリングがあります。その際に、歯垢が気になっている旨や、歯石があれば取ってほしい旨をきちんと伝えましょう。望んでいない治療や、高額の治療をすすめられた場合はセカンドオピニオンをおすすめします。

5-3.料金について

保険適用内の歯垢のクリーニングは、3,000~4,000円程度でおこなうことができます。着色の除去やホワイトニングになると高額になってしまうので、歯垢除去だけをお願いしましょう。

5-4.注意点

歯科では、研磨剤を使ったクリーニングをおこなうことがほとんどです。「市販の研磨剤でも歯医者と同等の歯磨きができるのでは?」と思う方もいますが、市販のものは粒度が荒く、毎日使うと歯が削れてしまったり薄くなったりする可能性があります。歯科では、歯への影響を考えて、粒度が細かい研磨剤を使っているのです。歯を研磨する際は、必ず歯科にやってもらいましょう。

6.歯垢除去に関するよくある質問

6-1.歯ブラシはやわらかいほうがいいですか? 堅いほうがいいですか?

どちらにもメリットがありますが、1本だけ使うと言うことであればやわらかいほうがおすすめです。毛がしなるため細かいところまで届きます。歯の箇所によっては2本を使いわけてもいいでしょう。

6-2.歯医者が怖いです

最近の歯科は、痛くない・怖くないことを重視しているところが増えてきています。麻酔の技術や歯を削る技術も向上しているため、あっと言う間に終わってしまうことも多いですよ。

6-3.歯科へ行く時の持ち物や準備は?

ハンカチ・保険証・お金があれば大丈夫です。歯科へ行く前に歯磨きをしておきましょう。

6-4.おすすめのガムを教えて

糖分の多いガムは、甘いお菓子を口の中に停滞させておくのと同じことですので、かえって口内環境を悪化させてしまいます。糖分ゼロでキシリトール(甘味料)が配合されているガムがおすすめです。市販のものより、歯科で販売されているもののほうが虫歯・歯周病予防効果が高くなっています。

6-5.歯垢や歯石が病気の原因になるって本当?

歯周病菌がリンパを通じて血管の中に入り込み、動脈硬化→血栓の形成→心筋梗塞(しんきんこうそく)となってしまうこともあります。また、歯周病は、インスリン(血糖値をさげるもの)の働きを阻害してしまうことがあり、放置しておくと糖尿病になるおそれもあるのです。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。歯垢除去・プラークコントロールや歯周病などについてのご説明でした。歯垢除去など、口内環境を整えるには、日ごろのセルフケアと、歯科での定期健診を受診することが重要です。美容院や床屋に通うように歯科へ通う時代になってきています。口内環境が整えば、毎日健やかに、自信を持った笑顔でいられることができるでしょう。口内の健康を保つことは、体全体の健康を保つことにもつながります。まずは日ごろのケアから気を付けてみましょう。