虫歯と肩こりは関係しているの? 原因・応急処置・対処法など解説


「虫歯になると同時に、肩こりがひどくなった……」というケースがあります。これらは偶然に起きたのではなく、関係しているからこそ同時に発生したのです。では、なぜ虫歯になると肩こりが気になるのでしょうか。どちらとも改善するためには、2つの関係について知っておかなければなりません。そこで、本記事では、虫歯と肩こりの関係・原因・応急処置と対処法について説明します。

  1. 虫歯と肩こりの関係について
  2. 虫歯で肩こりが起こる原因
  3. 虫歯による肩こりの応急処置・対処方法
  4. 虫歯と肩こりに関してよくある質問

この記事を読むことで、虫歯と肩こりの関係について詳しく知ることができます。虫歯で悩んでいる方や治したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

1.虫歯と肩こりの関係について

虫歯と肩こりの関係について把握すれば、原因が分かり適切な治療を受けることができます。

1-1.虫歯が原因で肩こりになるのか?

虫歯と肩こりは、まったく関係のない症状ではありません。100%関係しているとはいえませんが、同時に発生した場合は関係している可能性が高いでしょう。虫歯になり歯の痛みが出てきたころに、肩こりが起こるようになった・ひどくなった方は注意が必要です。「まったく関係ないから」と放置すれば、さらに状態が悪化することになるでしょう。虫歯が肩こりを引き起こすきっかけになることを、きちんと覚えておいてください。

1-2.メカニズム

では、なぜ虫歯から肩こりになるのでしょうか。主なメカニズムには、「歯と肩の痛みの関連性」と「噛(か)み合わせ」の2点があります。

1-2-1.歯と肩の痛みの関連性

虫歯は、虫歯菌や食べものの酸によって歯が溶かされる病気です。細菌が歯の神経を刺激し、激しい痛みを感じることもあります。奥歯が虫歯菌に冒(おか)されることが多く、その位置が肩こりと関係しているのです。顎(アゴ)を動かすときは、顎関節周囲の筋肉が働いています。奥歯が虫歯になると歯茎が炎症を起こし、顎関節周囲の筋肉・リンパ腺から肩の痛みにつながるのです。そのため、奥歯が虫歯になると、肩こりを引き起こす可能性が高くなります。

1-2-2.噛(か)み合わせについて

噛み合わせの悪さも、肩こりがひどくなる要因の1つです。歯の噛み合わせは、顔の表情・姿勢などにも深く影響しています。なぜなら、顎関節という上顎(うわあご)と下顎(かがく)をつなぐ関節部分へダメージを与えるからです。関節部分が炎症を起こし、肩や首のこりを悪化させます。ほかにも、片頭痛・貧血・腰痛・ヘルニア・目の疲れ・骨格のゆがみなどトラブルは多種多様です。

1-3.肩こりから歯が痛むことも

虫歯から肩こりになるケースが多いですが、中には、肩こりから歯が痛むこともあります。歯が痛むにもかかわらず、異常がない場合は「非歯原性歯痛」になっているかもしれません。非歯原性歯痛とは、歯以外の原因による歯の痛みのことです。歯を強く噛みしめる癖(くせ)や過度のストレスなどで、肩・首の筋肉が緊張します。緊張状態が長く続くことで筋肉が圧迫され、その影響が歯にまで神経を通ってやってくるのです。非歯原性歯痛を解消するためには、歯医者で専門的な治療を受けなければなりません。

2.虫歯で肩こりが起こる原因

なぜ、虫歯で肩こりが起こるのでしょうか。主な原因をいくつかピックアップしましたので、当てはまるものがないか確認してください。

2-1.痛みをかばうことによる偏り

虫歯になると、口にものを含むたびに痛んだり、冷たいもの・甘いものがしみたりするでしょう。できるだけ、痛みがある歯のほうで噛まないように、かばう噛み方をする傾向があります。たとえ、無意識でも、虫歯の歯を避けて食べるようになるでしょう。しかし、痛みをかばうことで、片側だけ噛む癖ができ体のゆがみを引き起こすことになります。体のゆがみは神経の圧迫につながるため、肩こりの原因になるのです。
痛みをかばうのではなく、バランスよく噛まなければなりません。痛みが出てきたときは歯科で検査を行い、適切な治療を受けましょう。そして、日々の生活でも、正しい姿勢を心がけたり、栄養のある食生活をしたりするなどの意識が必要です。

2-2.痛みをこらえることによるもの

あなたは、無意識に歯の痛みを我慢していませんか? 痛みを我慢すればするほど、肩こりも悪化します。なぜなら、痛みを我慢しようと、奥歯を噛みしめることが増えるからです。無意識の内に奥歯を噛みしめる回数が多くなり、顎や肩に大きな負荷がかかります。筋肉が疲労して血行不良を招き、肩こりが悪化するという仕組みです。
どうしても、痛みが我慢できないときは、市販薬の鎮痛剤を使用してください。ただし、あくまで鎮痛剤は一時的な対処法です。痛みを解消するためには、歯医者で治療を受けなければなりません。

2-3.神経の炎症

【1-2.メカニズム】で話をしたとおり、歯の神経の炎症と肩こりは深く関係しています。虫歯菌が歯の炎症を引き起こし、肩・首の筋肉やリンパ腺が影響を受けるのです。神経の炎症が起きている場合は、早めの治療が必要となります。歯医者では、虫歯の部分を削り、歯の神経を取り除(のぞ)いた後に詰めものなどをする治療になるでしょう。

2-4.歯が痛むときの姿勢

ほかの原因としては、虫歯が痛むときの姿勢が関係しています。歯に痛みを感じるとき、あなたはどんな姿勢になっているでしょうか。おそらく、痛むほうに首を傾けることが多いと思います。この姿勢を長時間維持し続けることで、筋肉が緊張状態になり肩こりがひどくなるのです。体のゆがみを引き起こす要因にもなるため、姿勢にも注意しなければなりません。

2-5.注意点

虫歯と同時に肩こりが起きた場合は、虫歯の治療を始めることが大切です。肩こりを改善しても、原因となる虫歯を治さなければ症状がやわらぎません。日常的に歯の痛みを感じたり、甘いもの・冷たいものがしみたりする状態は、虫歯が進行している証拠となります。進行するほど痛みがひどくなるため、早めに治療を始めましょう。

2-6.放置するとどうなるか

虫歯と肩こりを放置するほど、状態が悪化するでしょう。最初は、一時的な痛みであっても、少しずつ痛む回数が多くなり、日常生活にまで支障をきたすことになります。歯の痛みと同時に肩こりもひどくなるため、腕・肩を自由に動かすこともできなくなるでしょう。
特に、注意してほしいのが虫歯の進行です。進行スピードが速く、いつの間にか抜歯(ばっし)しなければならない状態にまで悪化します。歯の神経を抜き、自分の歯を失うこともあるので注意が必要です。歯に痛みを感じたときは、早めに受診しましょう。

3.虫歯による肩こりの応急処置・対処方法

虫歯と肩こりが同時に発生した場合、どのように対処すればよいのでしょうか。応急処置だけでなく、対処方法・NG行為などについても説明します。

3-1.応急処置

虫歯の痛みがひどい場合は、鎮痛剤を使用してください。肩こりの場合は、冷湿布を張るとよいでしょう。深夜・祝日など、歯医者の受付時間外に適した応急処置です。ただし、これらの処置は一時的なものとなるため、時間があればすぐに歯医者を受診しましょう。「忙しいから」「行く暇がないから」と、放置することだけは絶対にしないでくださいね。

3-2.NG行為

歯の痛みが出ているときは、歯茎(はぐき)に炎症が起きている可能性があります。そんなときに、辛(から)いもの・甘いもの・冷たいものなど刺激物を口にすれば、神経にさらなる刺激を与えることになるでしょう。さらに、状態が悪化することになるため、刺激物は口にしないようにしてください。
また、歯磨きを怠るのもNGです。歯と歯・歯茎と歯の間に食べカスが詰まっていることで、神経が圧迫され痛みを感じることがあります。毎日正しいブラッシングを心がけ、デンタルフロスなどで細かい食べカスも取り除いてください。たとえ、仕事で疲れていたとしても、歯磨きを忘れないように意識しましょう。

3-3.歯医者へ行くべき症状とは

以下の症状に当てはまる方は、歯医者へ行ったほうがよいでしょう。

  • 歯の痛みが出てきた後に、肩こりがひどくなった
  • 食べものを食べるときに歯が痛む
  • 噛み合わせが悪く、顎が疲れる
  • 歯茎が赤く腫(は)れている
  • 肩こり以外にも、頭痛・首のこりがひどい
  • 歯磨きをするたびに歯茎から血が出る

以上の症状は、虫歯が進行している可能性があります。このまま放置すれば、治療法が限られることになり抜歯せざるを得なくなるかもしれません。虫歯の治療は、早ければ早いほど治療期間が短く済みます。少しでも歯に違和感があるのなら、歯医者で検査してもらいましょう。

3-4.虫歯治療の流れ

まず、歯がどのような状態になっているのか調べなければなりません。歯科医師による視診の後、レントゲン撮影などで検査します。レントゲン撮影では、虫歯の進行具合が分かるため、適切な治療法が選択可能です。軽症の場合は、歯を削る・詰めものをするなどの方法で治療できるので麻酔は使いません。しかし、神経まで達している場合は、炎症部分を取り除く「根管治療」を行います。具体的な治療に関しては、検査時に確認してください。

3-5.歯医者選びのポイント

どこの歯医者で治療をするべきか悩むときは、以下のポイントに注目してください。

  • 治療前にきちんと治療内容を説明してくれる
  • スタッフ・歯科医師の対応が丁寧
  • 雰囲気がよい
  • 予約しやすい
  • 抜かない・削らない虫歯治療を行っている
  • 歯の治療と予防の実績がある
  • 口コミ・評判がよい

静岡県にある「かみや歯科」では、歯を長持ちさせるための虫歯治療を行っています。歯は削れば削るほど寿命が短くなるため、できるだけ削らない・抜かない・神経を取らない治療が大切です。歯の痛みで悩みを抱えている方は、ぜひ電話でお問い合わせください。

4.虫歯と肩こりに関してよくある質問

虫歯と肩こりに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.虫歯治療と同時に肩こりも治したい……
A.筋肉が緊張状態になることで、血行障害が起き肩こりが悪化します。虫歯の治療と同時進行で、整体施術を受けるのも方法の1つです。整体では、体のゆがみ改善・筋肉疲労解消ができ、血行促進の効果が期待できます。しかし、虫歯を治療しないと肩こりが再発するおそれがあるため、歯医者での治療を優先させた上で整体の施術を受けてくださいね。

Q.虫歯による肩こりを予防するコツとは?
A.片側ばかりで噛んだり、無意識に噛みしめたりする行為が癖になっていると、虫歯が治っても肩こりが解消できません。虫歯を治療して痛みがなくなった後は、両側で噛むように心がけてください。そして、正しい噛み合わせにしていきましょう。歯並びのせいで噛み合わせが悪い場合は、矯正を視野に入れてください。

Q.虫歯治療後に肩こりが続く場合はどうすべきか?
A.治療後、噛み合わせの変化が肩こりを引き起こす場合もあります。治療をしても肩こりが続く場合は、再度、噛み合わせを整えてもらってください。治療した歯の周囲を調べたり、詰めものを作り直したりする方法があります。

Q.虫歯の早期発見にすべきこととは?
A.半年に1回の定期検診を受けてください。虫歯になってから歯医者へ行くのではなく、防ぐために治療を行うことが大切です。定期的にメンテナンスをすれば、虫歯になりそうな部分を早く見つけて治療することができます。

Q.日常生活で気をつけたいこととは?
A.過度なストレス・不規則な生活習慣・偏った食生活などが、虫歯を引き起こすきっかけとなります。そのため、規則正しい生活を心がけてください。特に、過度なストレスは、神経に大きなダメージを与え、筋肉が緊張状態になります。できる限り、ストレスフリーな生活を過ごしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 歯に痛みを感じると同時に、肩こりがひどくなるケースがあります。歯の神経・筋肉・リンパ腺は肩とつながっているため、歯の痛みと肩こりは同時に起こりやすいのです。歯の痛みを我慢するのではなく、歯医者で専門的な治療を受けてください。虫歯の治療をすすめていけば、自然と肩こりも治まります。ただし、虫歯治療後も肩こりが続く場合は、再受診してください。虫歯と肩こりの関係を把握しておけば、悪化せずに速く改善できるでしょう。