自分自身の歯を長持ちさせる方法とは
「治したのにナゼまた悪くなるの?」これは、多くの方がもつ疑問です。それは、虫歯や歯周病は、お口の中の細菌がひき起こす「生活習慣病」だからです。いくら治しても、生活習慣(甘いものが多く?掃をきちんとしない生活)が悪ければ、再発します。お口の中には、常に多くの菌がいますから、虫歯や歯周病を再発させたり、進行させたりしないようにするには「予防と治療後のケア」が重要なのです。
目指すは8020!80歳で20本、しかし現状は・・・
歯のメンテナンスを受けるか受けないは、40~50歳で差が出ています。
8020運動とは(長崎大学 新庄教授)
80歳で平均7.4本しか自分の歯が残っていないのが現状です。
理想は最低20本。20本あればかなりちゃんと食べられます。
歯は一生の財産(厚生労働省 歯科疾患実態調査)
虫歯や歯周病の予防には、自宅で、自分で出来るホームケアと、歯科医でなければ出来ないオフィスケア(プロフェッショナルケア)の両方が必ず必要です。たとえば、どんなにすぐれた歯科医でも自分の歯を通常のブラッシングで100%きれいに磨けないというのは、悔しいけれど、ホントの話。それでは、どのようにしたら予防やメンテナンスが上手くいくのでしょう?
メンテナンスによって自分の歯はもちろんのこと、修復物(つめ物やかぶせ物のこと。永久にもつわけではありません。)をより長持ちさせることも可能です。
定期的なクリーニング
3ヶ月~半年に一度はクリーニング。清潔に保つことは予防の一番の決め手です。
これはオフィスケア、つまり歯科医院でのプロフェッショナルケアになります。例えば、PMTCという最新のクリーニング技術があります。歯の表面の着色を落とすだけでなく、細菌の固まりであるバイオフィルムも除去するので、虫歯・歯周病予防にもつながります。きれいになった歯面にはフッ素を塗布して仕上げになりますが、歯の質を強くして輝きも増します。ツルツルになってとても気持ちがいいですよ!
PMTCとは
Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。
歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、さまざまな器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面とその周辺のプラーク(歯垢)を除去する方法です。約20年ほど前に虫歯、歯周病の予防管理を目的として北欧でシステム化され、現在多くのリサーチに裏付けられて着実な臨床実績を上げています。
電動歯ブラシ
ホームケアのグッズとして、普通の電動歯ブラシではなく、音波を発する電動歯ブラシがおすすめです。音波の振動が短時間で歯垢を取り、歯の表面をツルツルにします。私も使ってみましたが、歯に当てるだけで磨くことが出来るから、これは簡単。歯磨きが下手だと思っている人、ぜひ使ってほしいですね。
詳細はスタッフがおすすめする歯科衛生用品のページへ
キシリトールチョコレート、フッ素入り歯磨き粉など
キシリトールは砂糖に代わる甘味料として注目され、キシリトールチョコレート(むし歯予防サプリメント)、むし歯予防品やガムなどに使われています。フッ素は歯の質を硬くするため、むし歯予防の効果があります。
詳細はスタッフがおすすめする歯科衛生用品のページへ
きちんとした食生活
予防の基本は食生活にあり。実は健康な歯作りは生まれる前から始まっているんです。
妊娠中であれば、十分な栄養とカルシウムをとること。生まれた子供はなるべく母乳で育てること。おっぱいの中には免疫物質がたっぷり含まれていますし、乳首を吸うことで、口の筋肉が発達します。
顎の健やかな発達のためには、柔らかすぎるものばかりの食事はおすすめ出来ません。穀類をしっかり噛み、野菜を多くとり、なるべく薄味の味つけのものを好き嫌いなく食べるように習慣付けましょう。校医として子どもたちの歯を診ていますが、歯は大きくなっても顎が発達していかないので、歯並びの悪さが目立ちます。それはとりもなおさず、食生活の影響。このままでは日本人の将来は危ういなと思わずにいられません。
